コンサルタントの秘密を読んで

学生の頃読んで、就職するきっかけになった本を再び手に取ってみました。

コンサルタントとしての考え方が事例や比喩とともにユーモアを交えて書いてある本です。

xxの法則といったものがたくさん出てきて、今読み返しても、ああ確かに大事だよなぁとか忘れないようにしようと思うものがたくさんありました。

コンサルタントの秘密」で検索すると自分の気に入った法則をピックアップしている人を見つけました。私もそのスタイルで気になった法則をコメントとともにピックアップしていこうと思います。

第一章 コンサルタント業はなぜ大変か

ラズベリージャムの法則

これは、実際に手を動かす -> コンサルタント -> 本を書くと言う順に、より広い範囲の人に自分の影響を届けようとすると、自分がある特定のチームや人に与える影響は小さくなると言う話で、ラズベリージャムを広い範囲に塗ると薄くなると言うことで、ラズベリージャムの法則と言う名前がついているようです。「広げれば広げるほど薄くなる」、「影響か富か二つに一つだ」といったことが書いてあります。自分があまりインターネットに向けて発信を行わないのも、対象者をみんなにすると結局何も伝わらないかなぁと思うからで、共感するところがあります

第二章 逆説的思考育成法

ワインバーグふたごの法則

たいていのとき、世界のたいていの部分では、人がどれほどがんばろうとも意味のあることは何も起こらない」これは忘れがちだけど、意識しておきたい現実かなと思っています。人間、なんとかして、変化を起こそうとかいい方向に向かわせようとしたりするのだけど、ほとんどの時は何も変わらない。これを思い出せると自分のやったことの結果がすぐ帰ってこなくてもどっしりと構えてやり続けようという気持ちになります。

なぜ逆利か

合理的であるな,妥当であれ。 」、「自分は何でも知っていると思っている人ほどだましやすいものはない 」 自分は子供の頃全ての判断を合理的にしたいと思っていたのですが、この本を読んだあたりから、自分がロジカルに判断することが必ずしも正しいわけじゃないと考え始めました。それは自分が全ての知識を知っているわけじゃないし、公理や前提条件が間違っていたら、論理的思考から導かれる結果は必ずしも正しくないし逆に思考の幅を狭めるかもしれないと思ったからです。ちょっと最近はまたロジカルであることを諦めないようにしようかなとも思っています。事実を元にロジカルに導くみたいなことを軽視して、経験とか勘を重視すると老害になってしまうかもと思ったからです。

フィッシャーの基本定理

よく適応すればするほど、適応力を失いがちだ。」過剰適応の話。特段新しい話ではないけど、ある意味これがあるからコンサルタントのような外部の目線が意味があったりすると言うことの再認識しました。そして、これは自分が何かを判断する上で結構原則として意識しているものだなと思っています。

わからないことをしているときでも有効であるの法

マービンの医学的秘密

みずから治癒できるはずのシステムは穏やかに扱おう」、「もし彼らがこれまでしてきたことが問題を解決しなかったのなら、何か違うことをするように勧めるが良いコンサルタントのように外部の人間としてチームに入ると、どうしてもチームのどれほど変化を起こすのかと言うところのさじ加減が難しかったりすると思います。余計なことをして、チームに悪影響がないかとかでも今まで通りのやり方じゃ何も変わらないんじゃないかとか、基本的には、より良い解決したい問題を見つけ、それをチームのメンバーに気づかせると言うところが大事かと思っているのですが、何か違うことをやろうと言う発想を忘れてしまいがちになる自分がいるので、戒めのためにメモしています。

逆金ピカ法則

何かが「らしく見せられている」とすれば、それはなおす必要がある。」これも自戒とリマインダーを込めて、のメモです。例えば、スクラムっぽく見せてるとか、効率よくいっているように見せているとかは、そこに本当の課題が眠っていることに他ならないので、誤魔化さず、あくまで事実を注視して改善していく姿勢を忘れないようにしないとと思っています。

続く。。かな?