Training from the BACK of the room まとめ#1

前回からかなり間が空いてしまったんですが、せっかくのいい本だし、日本訳がないのでどんなことが書いてあるか少し紹介できたらと思っています。

本の構成

本の構成としては、トレーニングの構成の4Cの一つに一章使って説明して、その章の中自体も4Cで構成されています。

  • Connection - 学ぶ人がトレーニングトピックに関してすでに知っていることとこれから学ぶこと、学びたいこと、学ぶ人同士のつながりを作る
  • Concept - 学ぶ人が新しい知識を学ぶ その際には見たり聞いたり議論したり書いたり教えあったりなどしながら学ぶ
  • Concrete Practice - 学んだことを実践する
  • Conclusion - 学んだことをまとめたり、評価したり、アクションプランを作ったりする

Connection概要

今回はConnectionに関して紹介できたらと思います。

レーニングの開始はConnectionから始めると良いと書いてあります、Connectionとは

  • 学習者同士を結びつける
  • 学習者と学習するトピックを結びつける
  • 学習者と学習者が何を学びたいかを結びつける
  • 学習者と学習の成果(learning outcomes)を結びつける

ということだそうです。人間は最初と最後のことをより覚えているという心理学の研究があったりするので、最初に単なる自己紹介で学習の内容と関係ないことやるのはもったいないいうのはそうかもなぁと思います。

Connectionのアクティビティ具体例

この章には、そもそもトレーニングの前にやってもらう宿題に関する章、トレーニングの最初に行う数分で終わるアクティビティの章、もうちょっと長いアクティビティの章に分かれていて、それぞれに説明と具体例があります。

  • Interview an Expert : トレーニングの前の宿題として、これは事前に学習内容に詳しい人にインタビューしてもらい、その内容をまとめるというもの。
  • Think it and Ink it :数分で行うアクティビティ。小さい紙に三つすでに学習内容に関して知っていることを書いてもらいそれを隣の人やグループで共有する。そしてさらに、もう一つ答えを知りたい質問、もしくは、トレーニングの後できるようになっていたいことを書くというものでした。
  • Where Do You Stand: ちょっと時間がかかるアクティビティ。学習内容に関連した課題とその一つの解決策を学習者に対して提示して、その解決策に賛成する人、反対する人、どちらとも言えない人に分かれてもらう。違うグループに存在する人でペアもしくは3人組を作ってなぜその決断をしたかを話し合う。時間があれば、全体でも話すというようなものです。

まとめと感想

いずれにせよ、すでに知っている内容や何を知りたいのか何ができるようになりたいのかというのを考えてもらうと共に、一緒に学習する人同士を知り合ってもらうというところに重点が置かれていてなるほどと思わせる内容でした。